東大受験 センター試験対策

文理共通の英語について


大学受験においてもっともウェートが高いのが、英語であること
はなかば常識ですが、東大英語の場合、他大学、特に私立大学と
異なりそこでもっとも求められる力とは、文章の背景や本質を理
解しているかどうかであり、難易度の高い英語力自体は求められ
ていません。

もちろん、何も簡単で初歩的な英語を読ませて〜といったレベル
だというわけではありません。そうした言い方でも決して間違い
ではないのですが、基礎的な英文法や単語力、熟語力などの英語
力があってはじめて読み解ける問題を提出しているのであり、こ
の基礎的な力というのは、日本語の論説やエッセイを読みこなし、
理解する力があるかどうかという点も問われているということを
意味しています。つまり、これが高度の英語の意味するところな
ので、特にハードなレベルだというわけではありません。
一例として、読売新聞の一面などに識者の論説が掲載されていま
すが、 それが英字版のデイリー ヨミウリに英訳版が掲載されて
いるので、両者を読み比べるといった方法も手軽なやり方でいい
でしょう。


具体的に、大意要約問題対策に、『英文要旨要約問題の解法』と
いう参考書が駿台文庫から販売されているが、これを最初は読み
飛ばしでいいので終わりまで読み、 2回目にチェックなどを入れ
ながら、十分に咀嚼するように読んでいけば、最近目にして苦手
意識をもつ方も多い段落整除問題に対しても十二分に対処できる
だけの基礎力を持つことが可能となります。 これを3回でもこな
せば、知らないうちにかなりの力がついていることが実感できて
いることでしょう。もちろん段落整除問題に対しては夏以降から
演習を徐々にでも取り組んでおきたい分野ですが、秋からでも遅
くはありませんし、ご自分の勉強ペースを鑑みて各人がそれぞれ
実行していってください。

リスニングに関しては、毎日10〜20分でも『セ耳』などでスピー
ドに慣れておくことに重点をおいてください。本番の選択式問題
自体はさほど難しいものではありません。文法・語法では、『新
英文法頻出問題演習』(駿台文庫)や桐原書店のものが定番です
が、同じ問題が並び、推測がつきやすく疑問符を唱える方も多い
のですが、それでも頭に残りやすいというメリットに着目すれば、
さほどの飽きや使い勝手の悪さは相殺できると思います。文法・
語法力の養『速読速解英語長文』(旺文社)から『速読プラチカ
』(河合)へ早めに移りたいところです。




文理共通の数学について


東大数学の場合、文科系でも部分点をとる努力をするだけでかな
りの点数の上積みを望めるので、ただ定理・公式等を暗記するだ
けではなく,それらの定義や証明に対する理解を幾通りか把握す
る学習法が求められています。そのため、普段から解法パターン
を理解したら、しっかり暗記していくということも不可欠な努力
ですので、怠らずにやっていくことが求められています。チャー
ト式の『赤チャート数Ub』まではこなしたいが、さらに余力が
あって余裕があれば数Vcにも取り組んでおいた方が、本番でも
発想パターンを何通りか持てるという点でいいと思われます。と
はいっても、基本は図形中心の演習に早めに取り組むべきです。


もっともセンター対策であれば、暗記さえしていれば、あとは着
々と演習をこなしていけばいいので、それほど恐れいることもな
いでしょう。演習をこなすにしても、センターに必須とさせるス
ピードは、それほど意識しなくてもいいでしょう。理解が進めば
自然と高まっていくものだからです。あまり予備校がスローガン
のごとき宣揚するテクニックというのも意識する必要はないので
す。

センター試験レベルの勉強の速習的効率的方法として、参考書な
どはノートをとらずに、まず参考書なり単語帳なり2、3日で一
周してしまうこと。細かいところは気にすることなく飛ばしてゆ
き、一周したら、2,3週間かかってもいいので、復習してでき
なかったところをチェックしてゆき、それらを重点的にこなして
ゆくのが手でしょう。大学の二次試験対策よりも暗記に比重を置
けるので、その分、細かいノート取りや、論理的な思考の養成を
特に要しないからです。私大の早大上位学部や慶大法などの“重
箱の隅を突っつく”(悪問!?)細かい世界史や日本史の知識や
英単語なら、こうして覚えていくのが効率的だといわれています。


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